夏の終わりの水遊び

日々のハナシ

8月の終わり、最高気温35度超えの中、義両親と一緒に公園へ水遊びに行った。

この公園の川は浄化センターで浄化された水をさらに安全に処理した水を流しているそうで、安心して水遊びできる場所らしい。確かに水はきれいだった。

義両親がブルーシート、折り畳みテーブルとイスを準備してくれていたので、それらを設置する。せせらぎ水路の周りは木陰になっているので、日が当たるところと比べるとだいぶ涼しかった。

ゆーくんは水遊びが大好きなので、喜んで入っていった。浅い川の中を歩きながら「きゃー!」と声を上げるその姿に、付き添いの大人たち(夫さん・義父・義母)もにこにこしながら後を追う。私は荷物版という大義名分のもと折りたたみ椅子に座ってその様子を眺める。

この一人時間、サイコーなんです。本当に。誰にも話しかけられず、誰の手も引かず、水に濡れる心配もなく、ただ風に吹かれながら一人でボーッとできるこの贅沢。一瞬たりともムダにできない、貴重な「ひとり時間」なのです。

しばらくして、お義母さんが優しい声で「ハナさんも、よかったら一緒に遊んできたら?」と声をかけてくれたのだけれど――

そこは笑顔で、でも全力の丁重さでお断り。「いえいえ、私は大丈夫です〜!せっかくなので、ゆーくんといっぱい遊んであげてください」とお伝えした。外面はあくまで柔らかく、にこやかに。だが、心の中では『この椅子から私を引きずり出そうなんて100年早い…』と、必死の攻防を繰り広げていたのだった。

もちろん、お義母さんの申し出は本当にありがたくて優しい。でも…でも…!この穏やかで静かな“誰にも話しかけられない時間”を手放すなんて、ちょっと私にはできなかった。だって、子育ての日常って、作業中に呼ばれたり、何かを求められて、バタバタしていて。こういうふうに、ほんの10分でも「自分だけの時間」があると、もうそれだけで心が整うのだ。

そんなわけで、私は「荷物番」という最強の言い訳を盾に、椅子に深く座り直し、心の中でひっそりと勝利のガッツポーズを決めたのだった。

豚のテーマパークサイボク

水遊びもひと段落して、帰り道に豚のテーマパークサイボクへ行ってみた。

夫の実家からよくいただいてたサイボクのお肉、柔らかくておいしいので大好きなんだけど、来たのは初めて。

アスレチック等こどもが楽しめるスポットもあるらしいけど、ゆーくんは水遊びで体力がだいぶ削られていて眠そうだったので、ミートショップでお買い物。

アスレチック、温泉施設、ショップと1日いても楽しめそうな場所なので、今度はここを目的にきてもいいかも、なんて思いながら義実家へ戻る。

家に帰る前に、義実家のお庭で花火を楽しんだ。

「うちでは、夏休みの最後に花火をするのが定番だったの」とお義母さんが言う。

いつかまた、この景色を思い出したくなる、そんな夏の締めくくりだった。

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